- 松本会長
- 今大会では、森さんにはチャリティアンバサダーになっていただきました。ありがとうございます。
- 森さん
- こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
- 松本会長
- ところでミス ユニバースの仕事の8割は、チャリティ活動やボランティア活動だったというのは本当ですか?
- 森さん
- はい。当初は私もミスユニバースとはどのような職業なのかあまり知らないまま応募しました。おそらく多くの方が、ミスユニバースといえば、世界の女性が参加する美人コンテストというイメージしか抱かれていないと思うのですが、実は世界大会で優勝することがゴールではなく、世界一となりミス ユニバースへ就任してから本格的な仕事がスタートするのです。
- 松本会長
- その活動の期間は、次の世界一が決まるまでですか?
- 森さん
- はい。私の場合は2007年の大会で世界一になりましたので、ミス ユニバース2007として1年間、ニューヨークを拠点にさまざまな活動を行いました。松本会長がおっしゃられたように、その8割がチャリティ活動やボランティア活動でした。
- 松本会長
- いろんなところへ行かれましたか?
- 森さん
- はい。難病と闘っている子供たちとその家族のサポートをする活動や、レッドリボンと いう、HIVやエイズに関する知識普及活動 など、いろいろな活動を行うために世界15カ国をまわりまし た。
- 松本会長
- たいへんなお仕事ですね。
- 森さん
- 特別な知識を持っている わけでもなく、お医者様でもない、、、当初はとまどいのようなものもあったのですが、よく考えてみると、このような活動はミス ユニバースのタイトルをいただいたからこそできること。たったひとりの女性では、なかなかできないことです。そう思ったあたりから取り組み方も変化してきました。ミス ユニバースになると行動範囲も広がり、発進力も大 きくなります。だからこそできることがあるのです。世界にはまだまだ協力を必要としている国や人、難病や困難と 闘っている人がたくさんいます。その状況を全世界へ 発信することが、ミス ユニバースとして世界一になった私の役目だと考えました。
- 松本会長
- なるほど、森さんのその心の変化がチャリティそのものです。募金箱へちゃりんとお金を落とすのもチャリティですが、質の高いチャリティとはお金だけのつながりではなく、心のつながりだと考えています。たとえばですよ、毎晩ビールを4本飲んでいるところを2本にして、その分をチャリティにまわすとする(笑)。
- 森さん
- すばらしく健康的なたとえです(笑)。でもおっしゃるとおり、背伸びせずに自分にできることからスタートすることが大切だと思います。
- 松本会長
- そのビール2本をがまんしてチャリティへまわすという思いやり。それを行動へ移す、その2点が大切です。