大阪マラソンで考える“SDGsとチャリティ”持続可能なより良い社会の実現に向けて Osaka Metro編

大阪マラソンで考える
“SDGsとチャリティ”
持続可能なより良い社会の
実現に向けて
Osaka Metro編

2023年の大阪マラソンでは、関西大学社会学部・劉雪雁ゼミの学生が、
「大阪マラソンで考える“SDGsとチャリティ”」をテーマにさまざまな人たちを取材する取り組みを実施。
持続可能なより良い社会の実現に向けて何ができるのかを考えます。

全4回シリーズの第1回目は、大阪市高速電気軌道株式会社(以下Osaka Metro)の広報戦略部 ブランド戦略推進課の筒井敏夫さん、鳥羽晶帆さんにSDGs 7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」SDGs 11「住み続けられるまちづくりを」などをテーマにお話をうかがいました。

大阪の魅力を発信したい、Osaka Metroの想い

大阪マラソンに協賛するようになった理由を教えてください。

当社は、2018年に大阪市交通局が民営化されてできた会社です。
大阪市(の市民の皆さん)に育てていただいたという会社の成り立ちからして、大阪市との関わりが深いです。
大阪のまちの魅力向上と経済の活性化を図ることは大阪マラソンの開催目的で、それはOsaka Metroが目指していきたい世界そのものです。
大阪マラソンとともに、大阪のまちの元気や活力を生み出していくような活動を行うことが、我々の企業理念にも合致するので協賛しています。

大阪マラソンへ関わる意義や役割は何ですか?

まずは社会への貢献として、大阪の魅力を高め、まちが活性化されることに役立ちたいです。
二つ目は、会社のブランド価値がより高まっていくというような意味で協賛させていただいています。
三つ目は、当社は都市型MaaS構想を掲げ、例えばアプリで呼んだ場所にバスが来てくれるオンデマンドバスサービスなど、鉄道以外の事業も進めており、それらの事業をマラソンを契機により促進できればと考えています。
大阪マラソンEXPOのブースで、Osaka Metroの取り組みを来場者の皆さんにPRしていきます。
四つ目は、大阪マラソンの協賛を通じて、社内の一体感を生み出していきたいということもあります。
運動したいけどできてない、でも健康にはなりたいという人が社内にも多いです。
いきなりマラソンを走ることはハードルが高いが、みんなで歩数計アプリを入れて歩くことを習慣化するとか、大阪マラソンのロゴのボールペンや缶バッチなどを使って、みんなで大阪マラソンを盛り上げていこうと意識醸成を図っていく取り組みをしています。
マラソンを走らないから興味がないとなるのではなく、マラソンのエッセンスを噛み砕いていくと、健康増進というところにつながるのではないかと考えています。

昨年は大阪マラソンコースをめぐるウォーキングラリーを行っていましたが、今年はどのように大阪マラソンを盛り上げていく予定なのかを教えてください。

例えば、「ぶらりウォーク」という企画を行っています。
これは指定されたコースを歩くと、スタンプ(シール)をもらえるという企画です。
参加者はシニアの方が多く、大阪のまちを楽しんで歩いていただくことを目的に実施しています。
去年との大きな違いは、おそらく今年は沿道での観戦が可能な状況になると思われるので、沿道で皆さんが応援をより楽しんでもらえる方法を考えています。
例えば、スティックバルーンを駅で配布し応援の時に使っていただくとか、当日のイベントで盛り上げていただくようなことをいくつか検討しています。
また、Osaka Metroの特設応援エリアである「Metro-ad(メトロード)」という場所を設けたり、大阪交通労働組合と一緒に大会の給水ボランティアとして参加したりすることで、一緒にマラソンを盛り上げていこうと考えています。

企業理念を軸に大阪のまち、社会に貢献したい

大阪の魅力を増進し、地域とのつながりを強めるために取り組んできたことは何かありますか?

西田辺・長居・あびこで実施した「Osaka Metroエリアリノベーションプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、まちの魅力を発信するようなエリア情報誌の作成や、地元の不動産会社と提携した、空き家をリノベーションしての貸し出しなどの取り組みを行いました。
大阪のまちをより魅力的なものにするため、空き家を有効活用し、積極的にまちの魅力発掘のお手伝いをしています。

廃車車両の部品を商品化する「廃車再生プロジェクト」の具体的な取り組みを教えてください。

地下鉄の車両は一度つくると40年ほど使います。
一度使ったものを大切にメンテナンスしながら使い続け、その後も捨てることなく再利用することで、使い続ける責任を果たせると考えております。
そこで、私たちは廃材を使ってさまざまな商品をつくっています。
ありがたいことに好評ですぐに完売します。
例えば、つり革の持ち手と連結部の貫通ほろを使用したショルダーバッグや、運転席に備わっていた計器を改造したテーブルクロックなどがあります。
商品のデザインは公募をかけて、応募者の方に実際につくっていただくようにしています。
廃材も使ってきた年数やものによって変わってくるので、そういった意味ではオンリーワンであると思います。

Osaka MetroのSDGsについての考え方と具体的な取り組みを教えてください。

私たちは、鉄道を利用すること自体がCO2の排出量が削減できるため、SDGsに繋がるという考えが根底にあり、まず鉄道事業をきちんと推進していくことが一番ベースだと考えています。
そして、地下鉄を安心安全に利用してもらえるように、可動式ホーム柵の設置や、車いすやベビーカーを使っているお客様が地上からホームまでエレベーターで移動できるバリアフリー経路の拡充などを積極的に行っています。

大阪マラソンに出場される皆さんへの応援メッセージをお願いします。

Osaka Metroは大阪マラソンを応援しています。
ランナーの皆さん、私たちと一緒に大阪のまちに元気と活気をつくり続けましょう!

<取材担当学生:山口夏穂・山本真里奈>

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