ランニングのやり方

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監修:豊岡 示朗(トヨオカ ジロウ) 大阪体育大学名誉教授、ランニング学会元会長
ランニング学会認定特別上級ランニング指導者
大阪国際女子マラソンのテレビ解説を25年間
ホノルルマラソンは15回完走
ストレッチはなぜ必要か
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どんなスポーツでも、始める前にはウォーミングアップが不可欠です。
ウォーミングアップとは文字通り、本格的に身体を動かす前に全身を軽く動かして体温や筋温を高めて代謝を上げ、集中力をアップさせて、安全かつ効率よく運動できる コンディションにすることです。

ランニング前のウォーミングアップとしてぜひ行いたいのは筋肉と関節を伸ばすストレッチです。ストレッチを行なう最大の目的は、筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げることによって、肉離れや足の腱の断裂といったケガや障害を防ぐことです。また、心身の緊張がほぐれてリラックスできたりします。

ラン二ング前のストレッチは、あまり多くの時間をかけず気持ち良く行なうのが理想です。なお、ウォーミングアップだけでなく、ランニングを行なった後のクーリングダウンにもストレッチを行ないましょう。
運動後のストレッチは、時間をかけてじっくり念入りに実施します。
ランニングによって激しく収縮した筋肉が引き伸ばされることによって 筋肉の疲労回復が早くなります。
ランニングの前後にストレッチを行なう習慣をつけましょう。

部位別ストレッチ法

ランニングのためのストレッチは時間があれば、走りに関わるすべての筋肉について行なうのがベストです。 足首、アキレス腱、すね、太もも、でん部、腰などの下半身はもちろん、脇、背中、肩、首なども行いましょう。このときのストレッチはあくまで筋肉をランニングにふさわしい状態にするために行なうものなので、痛みを感じないレベルで行いましょう。
痛みを感じるのはオーバーストレッチです。勢いや反動をつけないで、ストレッチをしている箇所の筋肉が伸びていると感じる程度にゆっくり引き伸ばし、伸びた状態で15~30秒程度静止します。ストレッチは筋肉を温めてから行なうと効果がより高まるので、ストレッチ前に軽めのウォーキングなどをするのもいいでしょう。  

ランニングにおすすめの基本的なストレッチをご紹介します。


・足首のストレッチ

肩幅に脚を広げ、片側ずつ、足首を時計回り、反時計回りに回します。

・ふくらはぎとアキレス腱のストレッチ

両脚を前後に開き、かかとを地面につけたまま、後ろの脚にゆっくり体重をかけ、
腰をまっすぐ下に落とします。

・ふともものストレッチ

片側の脚の甲を同じ側の手でつかみ、ゆっくり後ろに引き上げてかかとがお尻につくまで伸ばします。

・でん部のストレッチ

膝を立てて座り、片側の脚のくるぶしの外側をもう一方の脚の膝にのせ、身体を前に倒します

・腰のストレッチ

片側の膝を立てて座り、もう一方の側の伸ばした脚の膝の外側に置き、
立てた膝に反対側のひじをかけて腰をひねります。

・脇のストレッチ

両手を組んで頭上に上げ、片側の脚に体重をかけて、その反対側に体をゆっくり曲げて、
脇の筋を伸ばします。

・背中のストレッチ

身体の前で手を組み、肩甲骨を開くイメージで手のひらを外側に向けて腕を前方に伸ばします。

・肩のストレッチ

片側の腕を前に伸ばし、もう一方の腕で身体に引き寄せます。

・首のストレッチ

後頭部を両手で押さえ、首を前に倒します。

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