チャリティとしての、大阪マラソンのこれからについて

松本会長
そういう意味では市民マラソンというのは本当に大きな市民運動のようなものですね。スタジアムのような特別の場所ではなく、市民が暮らしている街を舞台に、100万人を超える人が集まって、一体となって盛り上げる。こんなイベントはそうそうありません。その力をチャリティへうまく結びつけていきたいというのが、これからの大阪マラソンの課題です。
森さん
そうですね。マラソンは一体感とか応援する気持ちが見えるイベントだと思うのです。先ほど世界エイズデーのマラソンのときのカミングアウトした会長の話をいたしましたが、その勇気や心を動かしたものは、趣旨を理解してマラソンに参加する大勢の人たちの姿、それが大きなチカラに感じられたからだと思います。
松本会長
さきほどのガラコンサートではありませんが、楽しみながら参加できるチャリティです。
森さん
あとは大会の趣旨をきっちり発信していきたいですね。みなさんが趣旨を理解して参加する。するとただ走るだけではなくて、この42.195キロの闘いが、困難や病と闘っている人への大きなチカラになると感じられると思うのです。
松本会長
趣旨を発信することは大切ですね。ひとりでも多くの人に理解していただきたくて、森さんにもチャリティアンバサダーをお願いいたしました。
森さん
大阪マラソンはすばらしい大会だと思っています。走る人はマラソンを楽しめる、達成感もある、喜びを分かち合える。そしてそのなかでチャリティにもなっている。その意義を広くアピールしたいと思ってお引き受けさせていただきました。何に対して協力しているのかわからないチャリティではなく、理解して、楽しんで、その意義や喜びを話題にして、人に伝え、広めていくこと。そのために少しでもお役にたてたらと思います。
松本会長
ありがとうございます。
森さん
街頭で募金箱に募金することも大切な気持ちですが、そのことを誰かに話そうとか、その夜の食事のときに家族にどのように思って行動したかなど伝えようとはあまり思わないですよね。しかし大阪マラソンの場合は行動そのものです。走って、応援して、いろんなことがあって、その上でチャリティにも役立っている。たくさんの発見があって、感動があって、達成感があります。その意義をぜひ他の人にも伝えていただきたいですね。参加者全員が5人ずつの人に話せば本当に多くの人に伝わります。私は残念ながら今回走ることはできませんが、私のゴールは、ひとりでも多くの人に大阪マラソンがチャリティマラソンであることを知ってもらい、興味をもってもらうことだと考えています。
松本会長
市民の方々の、大阪マラソンを見る目も変わります。ただのマラソンではなく、マラソンを開催することで世界へとてもいいことをしているイベントという風に。大阪もなかなかやるやん、と思っていただくことが大切ですね。大会も盛り上がりますし、さらには大阪の経済の盛り上がりにもつながります。
森さん
するとチャリティに参加しようという方もおのずと増えていくはずです。チャリティには主役がいないと言われていますが、みんなが主役なのです。
松本会長
まさにそうですね。大阪マラソンは、自分の気持ちを表現できるマラソンでもあります。自分が選んだチャリティの色を身につけて走るのです。その一つひとつの色が全体となって虹になり、大阪のまちを彩ります。まさにみんなが主役のマラソン。「みんなでかける虹。」その意義を広めて、チャリティの質を高め、金額面でも、去年より今年、今年より来年と集めて、それが大阪マラソンの魅力になって、大阪ここにあり、ということを全世界へアピールしたいですね。そのためのご協力、よろしくお願いいたします。
森さん
ありがとうございます。微力ですが精一杯取り組んでまいります。こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。
松本会長と森さん
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